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テニスの主な傷害

テニスの科学

2005/04/27
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足関節捻挫

<原因>

足関節捻挫は捻挫の中でも特に起こりやすいもののひとつです。特に前後左右と動き回るテニスなどのスポーツにおいては特に発生しやすい外傷です。

捻挫とは関節に何らかの力が加わり、関節が可動範囲以上に動きを強制させられてしまった結果、関節の制動を行う靱帯などが一時的に引き伸ばされたり切れてしまった状態をいいます。

足首の捻挫のうちの9割は足首を内側にひねってしまい、足首の外側の靱帯などが伸ばされる捻挫(内反捻挫)です。なぜ内反捻挫が多いかという要因としては、内と外のくるぶしの高さの違い(脛骨と腓骨の長さの違い)による骨性因子などがあります。

ここでは足首の捻挫についてを詳しく述べますが、あらゆる関節(膝、指など)において捻挫は起こりうります。


<症状>

ひねった直後に強い痛みがあり、足首は熱を持ち次第に腫れてきます。これは血管が広がり、周りの組織が炎症性浮腫を起こしたためです。圧痛もあります。>>評価法

捻挫は靱帯の損傷の状態により3段階に分けることが出来ます(他にも分類方法はさまざまにありますが一般的な方法を紹介します)


<対処法>

RICE処置に基づき、足首をアイシング(I)し血管を収縮させ、圧迫(C)により腫れを抑え鎮静効果を起こさせる。そして無理に歩いたりせず安静(R)を保つようにする。(この時できれば足首を胸より高く挙上(E)させる)。ただ、圧迫する際、更に腫れがひどくなったときを考え、あまりきつく巻き過ぎないように注意する。

そして出来るだけ早く整形外科など医療機関に連れて行くこと。骨折等の恐れもあるため、まずドクターに診断をしていただき、勝手に自分達で判断しないことも大事です。

また捻挫の怖いところは一度捻挫をしてしまうと靱帯が伸びて緩んでしまい、関節の制動が弱くなり、捻挫を再発しやすいことです(いわゆる捻挫癖)。このため受傷直後の処置がとても大事になります。すぐに固定して緩みを最低限に抑える事がとても大事になります。

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