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テニスの主な傷害

テニスの科学

2005/04/27
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筋ケイレン

<原因>

筋ケイレンとは筋肉が何らかの理由により運動神経が以上に興奮してしまい何度も連続して収縮する、あるいは痛みを伴う程の大きな力を発揮してしまうことです。しかしそのメカニズムは未だ完全には解明されていません。

筋ケイレンが起こる要因としては

  1. 運動神経の興奮
  2. 筋の長さが短縮している時
  3. 疲労
  4. 脱水状態
  5. 不自然な姿勢
  6. 高強度の運動
  7. 低・高温時
  8. ウォームアップ不足
  9. エネルギー(ミネラルやビタミン類)の不足

などが挙げられます。

この中のミネラルの不足がなぜ原因となるかというと筋肉への神経の信号はナトリウムイオンやカリウムイオン、また筋収縮はカルシウムイオンなどの働きで行われています。しかし、激しい運動により多量の汗をかくことによって体内のミネラルバランスが崩れてミネラル分が不足し上手く筋肉をコントロールできなくなってしまうことが原因になっているのだと考えれれています。

また、ケイレンは下肢(大腿、下腿=こむらがえり、足底など)にとても多いです。これは下肢の筋肉は陸上での運動においては体を支えるために上半身よりも常に働いているということが大きく関与しているようです。例外として体操の選手など上半身を継続して使うスポーツでは上半身のケイレンなども起こるようです。

<症状>

筋肉の連続的な収縮により激しい痛みを伴います。立っている事もままならず試合時などはその後の勝敗さえ左右します。基本的には一時的な痛みのためストレッチなどを行えば痛みは緩和してきます

<予防法>

脱水を防ぐために適切な水分を補給すること。その際ミネラル分を十分に含んだスポーツドリンクなどが適しています。発汗は水分とともにミネラルも失われるため、水だけ飲んでいると体の中の体液が薄まってしまいミネラルバランスを崩してしまい逆効果になってしまいます。

またウォームアップやその都度のストレッチなどにより血流量を増やし乳酸を溜めづらくすることも大事です。マッサージなども有効です。

<対処法>

まずは痛みにより精神的に興奮していると思いますのでリラックスできる状態を作るため座らせるか仰向けに寝かせます。

筋ケイレンは筋紡錘(筋肉が伸ばさせすぎないようにコントロールしている)や腱紡錘(筋肉が縮まり過ぎないようにコントロールしている)が正常に働かず、筋肉が収縮を繰り返している状態なのでストレッチをして腱紡錘の働き(筋を収縮させる)を止めることが手っ取り早い方法です。また収縮を繰り返すことにより筋肉は損傷を伴うのでアイシングなどにより筋肉自体をしっかりケアしてあげましょう

〜こむら返りの対処例〜

  1. 安静にさせる
  2. ふくらはぎをストレッチ
  3. ふくらはぎを下から上に擦るようにマッサージ
  4. 足関節底屈に対して徒手抵抗を行い、再度ケイレンが起きないかを確認
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